男は「別名保存」、女は「上書き保存」は本当なのか!?
恋愛おいて、男は「別名保存」、女は「上書き保存」
・・・あなたはこんな事を聞いたことがあるでしょうか?
「別名保存」や「上書き保存」というのは、パソコンでファイルを保存する時のコマンドの事です。
つまり、恋愛において、
男性の場合は、新しく好きな女性が出来ても、過去の女性のことも忘れず、特別な感情を抱いたままで、
女性の場合は、新しく好きな男性が出来た場合、過去の男性のことは、忘れたり、何とも思わなくなる。
ということです。
例えば、昔の恋人が結婚して子供を連れている姿を見た場合、男性は自分自身が結婚していたとしても、それを見て少し凹んだりしますが、女性は自分が独身だとしても、それを見ても何とも思わず、あっけらけんとしていたりします。
私は、この言葉をはじめて聞いた時は20代だったのですが、「なるほど、上手い表現だなあ。」と感心したものです。
この言葉を最初に使ったのは誰だか定かではありませんが、一説によると、歌手の一青窈さんの曲の歌詞に使われたのが最初だとか・・・。
さて、この男は「別名保存」、女は「上書き保存」という言葉は、言いかえると、
男性は過去の恋愛を引きずるが、女性は過去を引きずらないで切り替えが早い
ともなるわけです。
私は、かつてはこの考え方は、多くのケースに当てはまると感じていたのですが、30代になってみると、むしろ逆になるケースも結構ある、と感じるようになりました。
つまり、あなたが女性と別れる時に、「女性は上書き保存だから、俺の事なんかキレイに忘れて、すぐに幸せになってくれるだろう。」と思っていても、実は女性側が引きずる可能性もあるという事です。
恋人が別れた時、よく男の方がストーカー化する危険性がある、などと言われますが、実際には女性側がストーカー化して、男性側が被害を受けたというケースも少なくありません。
復縁をのぞむ人も、実は男性よりも女性の方が圧倒的に多く、その証拠に世に出回っている「復縁ノウハウ本」の多くは女性向けの本です。
特に、あなたと付き合っている女性が「ある条件」に当てはまるのであれば、別れる際には注意が必要です。
ということで今回は、「過去の恋愛を引きずってストーカー化」する可能性のある女性について、実際にあった事例を交えながらお話していきます。
ぜひ、あなたもこの事を理解した上で、賢く心地よい恋愛をしていきましょう。
元彼女にストーカーされる男性
私の友人に、H君という29歳の男性がいます。
H君には、ミカという、職場の後輩の23歳の彼女がいます。
で、H君は、このミカと付き合う前の「元彼女」である恵里乃という女性から、数カ月の間、ストーカー気味のことをされて、一時期悩んでいたのでした。
H君としては、恵里乃に対して、誠意を持って話をして別れたつもりだったのですが、彼の予想以上に、恵里乃はH君への想いを引きずっていたのです。
なぜ、この恵里乃という女性は、「女は上書き保存」の法則に当てはまらず、数ヶ月の間ストーカー気味になってしまったのでしょうか?
そこで、私がH君に、二人の関係性や元彼女の事情を聞いてみると、「ああ、これは女性側は引きずってしまうだろうなあ」と思える事例だったのです。
二人が付き合い出したのは6年前で、H君が23歳、恵里乃が28歳の時でした。
H君は当初、恵里乃の事が本当に大好きで、彼はまだ社会人1年目でしたが、同棲しようと持ちかけたり、将来的に結婚したい事を、彼女に伝えていました。
しかし、その時点では、H君が社会人1年目でまだまだ頼りなさがあったためか、恵里乃からは答えを保留されたそうです。
そのこともあり、それからの6年間は、H君の方からは同棲や結婚の話をするのをやめていたそうです。
そんなある日、H君が会社の後輩のミカを好きになり、恵里乃に「好きな子がいるから別れたい」と、別れを告げたところ、大泣きされてしまったのです。
H君としては、その時は恵里乃はショックを受けていたとしても、「恵里乃は可愛いから、すぐに他の男が見つかるだろうし、そうすれば、すぐ俺の事なんか忘れるだろう。」と、思っていたのです。
しかし、H君はその後、数ヶ月間、恵里乃から電話やメールでつきまとわれる事なになるのです。
・・・あなたは、なぜこの恵里乃という女性が、ここまで引きずってしまったのか、その理由がおわかりでしょうか?
それだけ、H君が恵里乃から好かれていたということもありますが、やはり、年齢的な問題もあったのです。
男性が思う以上に、30代の女性にはデリケートな問題がある
この二人は、付き合いだした頃は、H君23歳、恵里乃28歳、でしたが、今は、H君29歳、恵里乃34歳、となっています。
特に、女性である恵里乃の方は、6年前と今では全く事情が変わっているのです。
28歳の女性であれば、晩婚である日本社会、特に首都圏においては、まだまだ男性にチヤホヤされる年齢でもあります。
しかし、34歳の女性が、6年付き合っていた彼氏と別れ、放り出されたらどうでしょうか?
確かに恋愛は、女性でも、40代だろうと、50代だろうと、何歳だろうとできることです。
しかし、男性側が、女性を、「付き合って、その先に結婚して子供をつくる相手」という観点で選ぶと、どうなるでしょうか?
やはり、多くの男性は、動物のオスの本能として、自分の遺伝子を残せる健康な若い母体を無意識のうちに選ぶものです。
以下の表は、母体年齢別のダウン症発生率を表した表になります。
出典元:Hook EB:Rates of chromosome abnormalities at different maternal ages. Obstet Gynecol,58;282-285,1981
これを見ると、35歳以上から、ダウン症児の出生率が急上昇しています。
もちろん、世の中のほとんどの男性は、このようなデータなど把握してはいないと思いますが、それでも人間の本能としてなのか、結婚相手として考える女性は、20代~上限30代前半ぐらいと考えている人がほとんどなのです。
また、日本社会というのは、恋愛において、男性からアプローチをして、女性は受け身でいるという構図が、今も昔も一般的です。
特に20代までの女性というのは、フリーで容姿が普通レベル以上であれば、何もしなくても、複数の男性からアプローチされるものです。
そして、20代の女性なら、恋人と別れてもすぐに他の男性がアプローチしてくるため、過去の引きずらずに「上書き保存」することも容易なのです。
しかし、それはあくまで女性が20代だからなのであって、30代以上になると、フリーでそこそこ容姿が良い女性でも、男性からアプローチされる機会は激減します。
この落差は大きく、しかもほとんどの女性たちはそれまでは受け身だったので、自分からアプローチする術を知らなかったりします。
ですから、恵里乃の様に、6年付き合った彼氏と、そろそろ結婚をぼんやりと考えていた中、突然別れを告げられ、34歳で放り出される絶望は想像に難しくないことです。
20代の頃とうってかわって、次の相手を探す難易度がかなり上がってしまうため、寂しさのあまり、過去の男性を引きずったり、執着してしまうのです。
実は、このような女性側が引きずってしまうのは、H君と恵里乃のケースに限らず、30代の女性が急に彼氏に別れを告げられた場合に多く見られます。
その背景にはやはり、女性が出産できるタイムリミットや、それを無意識のうちに選別する男性の意思などが入り混じっているのでしょう。
逆に、40代以上の女性であれば、出産に関しては諦めがついていますので、フラれても、30代女性ほどの緊迫感は無いと言えるでしょう。
ということで、あなたが女性と付き合う場合、そして別れを告げる場合、30代になる時期というのは、我々男性が思う以上に、女性にとってはデリケートの問題があることを理解しておくと良いでしょう。
これを理解しておくことにより、あなたが女性と付き合っていく場合、そして別れる場合、変なトラブルを起こさずに済むはずです。
30代女性には、早めに結婚意思の有無を伝えておこう
今回のお話いかがでしたでしょうか?
女性の上書き保存というのは、別れてもすぐに他の男性からアプローチされる20代女性には、確かに当てはまる事と言えるでしょう。
しかしながら、出産のタイムリミットに焦りを感じたり、20代の頃からの落差を痛感している30代女性の場合、恋人と別れたら、なかなか次の相手が見つからず、上書き保存できず、引きずってしまいやすいと言えるでしょう。
そうなると、H君の様に、ストーカーのようなことをされてしまう可能性もあるわけです。最悪の場合、逆恨みされて、とんでもない仕返しをされる場合もあります。
20代の頃までは結婚願望が無かったような女性ですら、30代になると、周りの女友達の結婚や出産を目にして、嫌でも自分のタイムリミットを痛感するようになります。
ですから、もしあなたが30代の女性と付き合っていて、あなたに当分結婚する気が無かったり、全く結婚する気が無いのであれば、その意思だけでも、早めに伝えておくことをおすすめします。
その結果、別れることになるかもしれませんが、その方が、お互いがよりベストなパートナーを見つけて、結果、幸せになれる可能性が高いのです。