あなたは人に好かれたいですか?嫌われたいですか?

今回は“人に好かれる方法”についてお話します。

あなたは、周りの人々から、好かれたいでしょうか?嫌われたいでしょうか?

周りの人々に味方になってほしいでしょうか?敵になってほしいでしょうか?

・・・おそらく多くの人は、人に好かれれば、味方が増え、社会生活も色々うまくいくことでしょう。

異性からはモテて、同性からは信頼され、会社の上司には可愛がられ・・・

「いや、俺は世界一の嫌われ者になって刺されて死んでやるぜ!」と、意気込んでいる人は極稀でしょう。

さて、この人に好かれるポイントのひとつは“人を理解すること”です。

今回はこれにフォーカスします。

お目当ての女性に好かれるためにも非常に有効なポイントです。

 

誰だって自分のことを理解してほしい

もし、常にあなたのことを理解してくれている人がいたらどうでしょうか?

例えばあなたが、ある事を、誰でにも言えず悩み苦しんでいて、それをまだ打ち明けたくない時・・・

「あなたの苦しみは痛いほどよくわかるよ」と、言葉に出さなくても、そんな素振りを見せてくれている人がいたらどうでしょう?

あなたの痛みを自分の事のように共感してくれる人がいたら・・・きっと特別な存在に感じますよね。

これは立場を置き換えて、あなたが人のことを理解してあげれば、その人から「特別な存在」と思われることになるのです。

振り向いてほしい異性、もっと仲良くなりたい友達、認めてほしい上司、親密になりたいお客さん、

・・・などの人々があなたのことを「この人は俺(私)のことを理解してくれている」と感じれば、あなたを特別な存在と感じて、偏愛するようになるのです。

そして、あなたの周りは味方ばかりになり、人生が良い方向へどんどん加速していくのです。

では、“人を理解するにはどうしたら良いのでしょうか?

相手はあなたのことを、「あ、この人は私の事をわかってくれている」と、どうやったら感じてくれるのでしょうか?

・・・と、ここで少し残酷な話をします。

人は他人どころか、自分のことすらも理解していない場合があります。

心理学でこんな実験結果があります。

 

フォーラー教授の実験

*下記の実験内容は「一瞬で信じ込ませる話術 コールドリーディング 石井裕之著/フォレスト出版」より一部引用しました。

1949年、バートナム・フォーラ―という心理学の先生がこんな実験をしました。

まず、生徒たちを集め、下記の様な性格診断テストを行いました。

【フォーラ―教授の性格診断テスト】

あなたは下記のうち、いくつあてはまるでしょうか?

●かなり非現実的な野望を抱いてしまうことがある。

●外向的で愛想がよく、付き合いがいいときもある半面、内向的で用心深く、引きこもってしまうこともある。

●自分を素直に出しすぎてしまうのもあまり賢明ではないということを、これまでの人生経験の中から学んできた。

●自分の考えをしっかり持っていて、根拠なしに人の言うことを信じ込んでしまうことはないと自負している。

●ある程度の変化や自由を好み、縛られたり制限されたりすると不満を感じる。

●これまでの人生の選択や行動は本当に正しかったのだろうかと疑問に思う事もある。

●外見は自信あるように見えるけども、心の中はくよくよしたり不安になってしまう面がある。

●セックスの欲望をうまく適応させることができないことがあった。

●性格に多少の弱点はあるけれども、たいていはそれを埋め合わせることができている。

●自分の中にはまだ掘り起こされていない才能が眠っている。

●自分に対して厳しすぎるところがある。

●人から好かれたい、認められたいという欲求が強い。

・・・いかがでしたでしょうか?

あなたはいくつあてはまりましたか?

フォーラ―博士は、後日生徒たちに診断結果のレポートをそれぞれ渡しました。

そして、その診断結果がどれくらい当たっているか、集計したところ、生徒たちは5ポイント中平均4・3ポイントという、実に86%の的中率となりました。

・・・しかしこの試験、実はダミーで、すべての生徒に同じ診断結果のレポートが渡されていたのです。

フォーラ―博士の狙いは「人間の自己評価なんていい加減なものだ」ということを証明することでした。

この実験で多くの生徒たちが信じてしまった原因として、レポートを渡される際に、「これは『あなたの診断結果』ですよ。」と言われたことが大きいようです。

雑誌で何となく目にした占い記事なら、ここまで信じないでしょうが、

占い師に、『あなたの手相を見る』、と特定され、自分のためだけのオリジナルものと言われると、たとえ雑誌と同じような診断結果でも、信じてしまうのです。

それだけ自分のことをわかっている人は案外少ないのです。

自分のことすら理解していないのなら、他人を理解することなんてさらに難しいことです。

それだけに多くの人は他人に理解されたいのに、理解されずストレスを感じます。

そんな中で、理解してくれる他人が現れたら、信頼してしまうわけです。

では、どうやったら人は理解してくれていると感じることができるのか、具体的な手法をひとつ挙げましょう。

 

誰にでも二面性がある

人に「この人は私のことを理解している」と思わせるにあたって、一点でもいいので、その人の深い部分をわかってあげる事が有効です。

そこで着目するのが、人間誰しもが持つ“アンビバレンス”と呼ばれる二面性です。

二面性の例として・・・いつも毒舌でキツいことを言う人が、じつは誰よりも友達思いだったりします。

また、先程のフォーラ―教授の性格診断テストの中にも、下記のように二面性をついている問いがあります。

 

>外向的で愛想がよく、付き合いがいいときもある半面、

>内向的で用心深く、引きこもってしまうこともある。

 

>外見は自信あるように見えるけども、

>心の中はくよくよしたり不安になってしまう面がある。

 

このような人間誰もがもつ矛盾する二つの側面をズバリ言われると、その人を信用してしまうのです。

この二面性を用いて、相手をほめてみるのも手ですね。

「〇〇君は一見おとなしそうだけど、周りを笑わせたりひょうきんなところがあるよね。」

「〇〇ちゃんは、口ではキツい事言うけど、実は友達思いのやさしいところがあるよね。」

「〇〇ちゃんは、サバサバして男っぽいけど、女性らしいきづかいができるよね。」

「表面に出ている部分を提示+裏にある部分をほめる」という構成です。

・・・このように自分の表に出さない部分をほめたり気づいたりすると、人はあなたのことを深く理解してくれていると感じるのです。

 

お目当ての女性の二面性を言い当ててみよう

では、この二面性を用いて、あなたの気になる女性のことを言い当ててみましょう。

 

STEP1:まず気になる異性のことを思い浮かべる

では、あなたの気になる女性のことを思い浮かべてみてください。

その人の深い部分をズバリ言い当てて「この人は私の事をわかってくれている」と思わせ、信頼を築きます。

 

STEP2:その人の表面に出ている部分は何か

思い浮かべたら、その人の表面に出ている部分は何か思い浮かべてください。

天然でトロい。毒舌家で言う事が結構キツい。・・・などなど。

 

STEP3:その表面の裏側は何か

では、その表面に出ている部分の裏面の部分は何でしょうか?

天然でトロい。→実は結構しかっりしている。

毒舌家で言う事が結構キツい。→実は友達思いでやさしい。

この裏面の部分に関しては、たとえあなた自身が確認していないことでも良いのです。

正反対のことを言ってみるのです。

 

STEP4:二面性を提示する。

表面に出ている部分とその裏側を並べて提示してみましょう。

「〇〇ちゃんは天然なところもあるけど、実は結構しっかり者だよね。」

「〇〇ちゃんは結構キツい事言うけど、やさしいところあるよね。」

相手の女性は裏面の部分は、あまり言われ慣れていないので、ハッとするでしょう。

 

STEP5:何事も無かったように会話にもどる。

この二面性を言い当てても、ドヤ顔せずにまた普通の会話に戻りましょう。

時間にしてみれば短い出来事ですが、相手はあなたのことを、自分を理解してくれている特別な存在と感じるのです。

そして、今度はそんな特別な存在であるあなたのことを、どんな人なのか理解したくなるのです。

 

ある哲学者の言葉

今回は人に好かれるポイントのひとつとして。その人に「私のことを理解してくれている」と思わせる、そして具体的手法のひとつとして二面性の提示をお話しました。

では、“人を理解すること”について、今日はこの言葉を覚えてからこの記事を閉じてください。

ある哲学者がこんな事を言ったそうです。

“人は、人に理解されるために生きている”

人間が行う全ての行動・・・勉強をする、仕事をする、絵を描く、文章を書く、音楽を奏でる、部屋にひきこもる、暴力をふるう、戦争をする、・・・すべては人に理解されたいことが原動力ということでしょうか。

逆を言えば”あなたのことを理解している”という信号を送ればその人はそれだけで満たされるわけです。

では今回はこのへんで。

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